イエネコ(ペットネコ)の起源

フランスの国立自然史博物館(パリ)などの発掘チームが、地中海のキプロス島の約9500年前の遺跡から、ヒトと一緒に埋葬されたネコの骨を発掘した。
発掘チームは「ネコの骨に、と殺された跡がなく、埋葬の状況からヒトとの親密な関係が感じられる。このネコが最初のペット(イエネコ)だったかもしれない」と分析している。8日付の米科学誌「サイエンス」に発表した。

これまでは古代エジプト時代(4000〜5000年前)の壁画に、首輪のあるネコが描かれていたことから、この時代にはネコがペットになっていたと考えられてきた。

同チームは、キプロス島の新石器時代の遺跡を発掘した結果、たくさんの宝石や石器、貝殻が一緒に埋められたヒトの墓を見つけた。
そして、ヒトの骨から約40センチのところに、ネコの全身骨格があった。
ネコは、小さな穴の中に土をかぶせた形で埋葬されていた。頭はヒトと同じ西側を向いていた。ネコの骨は全長約30センチで、生後8カ月程度の幼ネコとみられる。
同チームは「ネズミを追い払うなど農業の役畜として飼われたのではなく、より精神的なシンボルとしてかわいがられていたのではないか」としている。

ヒトと動物の関係に詳しいスイス・チューリヒ大のデニス・ターナー教授は「非常に興味深い発見だ。
ヒトの近くに埋葬されていたことは、ヒトとの近い関係を示している。ネコと人間の歴史を大きくさかのぼる成果で、癒やしなど精神的なつながりがあったのではないか」と話している。

毎日新聞より


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