イヌの痴呆の診断基準(第3案) 100点法
項目 | 状態 | 点数 | 項目 | 状態 | 点数 |
食欲・下痢 | 正常 | 1 | 感覚器異常 | 正常 | 1 |
異常に食べるが下痢もする | 2 | 視力低下、耳も遠くなっている | 2 | ||
異常に食べて下痢をしたりしなかったり | 5 | 視力・聴力が明らかに低下し、何にでも鼻を持って行く | 3 | ||
異常に食べるがほとんど下痢をしない | 7 | 聴力がほとんど消失し、臭いを異常にかつ頻繁に嗅ぐ | 4 | ||
異常に何をどれだけ食べても下痢をしない | 9 | 嗅覚のみが異常に過敏になっている | 6 | ||
生活リズム | 正常(昼起きて、夜眠る) | 1 | 姿勢 | 正常 | 1 |
昼の活動が少なくなり、夜も昼も眠る | 2 | 尾と頭部が下がっているがほぼ正常な起立姿勢をとれる | 2 | ||
昼も夜も眠っていることが多くなった | 3 | 尾と頭部が下がり起立姿勢をとれるがアンバランスでふらつく | 3 | ||
昼も食事以外は死んだように眠り、夜中から明け方に 突然起きて動き回る。飼い主の制止がある程度可能 |
4 | 持続的にボーっと起立していることがある | 5 | ||
上記の状態を人が制止することが不可能な状態 | 5 | 異常な姿勢で寝ていることがある | 7 | ||
後退行動 (方向転換) |
正常 | 1 | 鳴き声 | 正常 | 1 |
狭いところに入りたがり、進めなくなると何とか後退する | 3 | 鳴き声が単調になる | 3 | ||
狭いところに入ると全く後退できない | 6 | 鳴き声が単調で大きな声を出す | 7 | ||
上記の状態だが、部屋の直角コーナーでは転換できる | 10 | 真夜中から明け方の定まった時間に突然鳴き出すが、 ある程度制止可能 |
8 | ||
上記の状態で、部屋の直角コーナーでも転換できない | 15 | 上記同様で、あたかも何かがいるように鳴き出し 全く制止できない |
17 | ||
歩行状態 | 正常 | 1 | 感情表出 | 正常 | 1 |
一定方向にふらふら歩き、不正運動になる | 3 | 他人及び動物に対して何となく反応が鈍い | 3 | ||
一定方向にふらふら歩き、旋回運動(大円運動)になる | 5 | 他人及び動物に対して反応しない | 5 | ||
旋回運動(小円運動)をする | 7 | 上記の状態で飼い主にのみかろうじて反応を示す | 10 | ||
自分中心の旋回運動になる | 9 | 上記の状態で飼い主にも全く反応が無い | 15 | ||
排泄状態 | 正常 | 1 | 習得行動 | 正常 | 1 |
排泄場所を時々間違える | 2 | 学習した行動あるいは習慣的行動が一過性に消失する | 3 | ||
所構わず排泄する | 3 | 学習した行動あるいは習慣的行動が部分的に持続消失している | 6 | ||
失禁する | 4 | 学習した行動あるいは習慣的行動がほとんど消失している | 10 | ||
寝ていても排泄してしまう(垂れ流し状態) | 5 | 学習した行動あるいは習慣的行動が全て消失している | 12 |
※ 合計31点以上で痴呆と判定し、コントロールを始めた方が良い
この内容は、ANIMAL NURSE April2002〜August2002から抜粋したものです。
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