仔イヌ選び

ここでは私の考える仔イヌ選びについて書いていきたいと思います。
あくまでも個人的な考えですので、その点をご理解の上お読みください。
少しでも、これからイヌを飼おうと思っている方の参考になればと思います。


イヌを飼おうと思ったら、まず次のことをしっかり考えて頂きたいと思います。
「飼育適正判断」
<自分のライフスタイルでイヌの飼育が可能かどうか判断する>
★ 家族全員がイヌを飼うことに賛成しているか
★ 10〜20年間、責任を持って飼育できるか
★ 住宅事情(マンション、一戸建て、庭の有無、部屋のスペースなど)
★ 散歩や運動時間がとれるか
★ ランニングコスト(食餌、定期的な健康診断、ワクチン接種、フィラリア予防、ノミ・ダニ予防、グルーミングなどの年間費用及び、病気になってしまった場合の病院代など)
★ 老犬になった時の管理(介護や病院代など)
★ その他、一人暮らしなどは躾や運動が難しいと思います。また、イヌは群れで生活している動物なので一人が非常に苦手です。

以上のことをよ〜く考えて、可能と判断されたらイヌ選びを考えてください。

「犬種選び」
<作出目的を理解する>
★ 犬種にはそれぞれ作出目的があり、それを理解することで各犬種の性質や能力、運動性、特徴(生理学的ニーズや行動ニーズなど)がある程度理解できます。その上で、飼育可能か判断をして犬種選びをして頂きたいと思います。
日本の悪い風潮として、流行っているから、かっこいいからなど安易な理由で飼ってしまい、結果飼いきれなくなってしまうことがあります。
<体質を理解する>
★ 暑さ、寒さに弱いなどを考える。
<サイズを理解する>
★ 成犬時のサイズを理解し、飼育スペースや食事量、排泄物量、運動量などを考える。
<遺伝性疾患を理解する>
★ 犬種特有の遺伝性疾患がありますので、それを正しく理解し、できる限りそういった仔イヌを選ばないように注意する。
<人気犬種>
★ 急に人気が出た犬種は、どうしてもにわかブリーダー(繁殖屋)が増えてしまうので、無計画な繁殖による弊害の可能性が高いので注意が必要です。(遺伝性疾患や犬質の低下、不適切なサイズなど)

「性別選び」
★ 雄雌の性質や体質の違いを理解する。
★ 雄は支配性が明らかに高い。
★ 雌の方がベタベタしてくる性質が強い。(自己アピールが強い気がします)
★ 雌は発情期がある。
★ 雄は肢を上げて排尿する。(雌でもまれに見られる)

「毛色選び」
★ 基本的(代表的な毛色)が無難です。
★ 中間色や希釈色(薄い毛色)は、色々な問題が出ることがあります。
★ 珍しい毛色や本来無い毛色は、犬質が低いものや異種間交配などがおこなわれている可能性があります。
★ 白斑(ホワイト&〜やダルメシアンの水玉柄など)のあるイヌの場合、頭部(特に眼の周囲と耳)が白いものは聴覚障害や視覚障害がある場合が多い。
★ 犬種によっては毛色によっても性質が異なるので、その違いを理解する。

「個体選び」
<性質面>
★ 身体の先端部を触っても、おとなしくしているか。
★ 仰向けにしても暴れず、お腹も自由に触らせるか。
★ 宙ぶらりんに持ち上げても(胴部を持つこと)暴れずおとなしくしているか。
★ 呼んだ時に一目散に飛んで来るイヌは、支配性が強い場合が多いので注意が必要。
★ 呼んだり近づいたりした時に逃げたり隠れたりするイヌは、神経質やシャイな性質が強いので注意が必要。

<健康面>
★ 眼は輝きがあり、めやになどが無いか。
★ 鼻は適度に湿りがありツヤツヤしているか。(鼻水は出ていないか)
★ 肛門はキュッと閉まり、周りにただれなどがないか。
★ 動きに元気があるか。
★ 咳やくしゃみなどをしていないか。
★ その他、健康面に関して考えられる問題が無いかをしっかり確認する。

<健全性>
(骨格構成)
※ 骨格構成は、犬種によって理想骨格が異なるので、自分が飼おうと思っている犬種の理想を理解することが大切です。ちなみに、( )には一般的な理想を書いておきます。
★ 肩甲骨と上腕骨の角度。(90度で、水平線を引いたときにそれぞれ45度)
★ 肩甲骨と上腕骨の長さ。(同じ)
★ 側望した前腕骨。(地面に対して垂直)
★ 寛骨。(水平線に対して30度)
★ 寛骨と大腿骨の角度。(90度)
★ 側望した下腿骨。(地面に対して垂直)
★ 前後望した時の前後肢。(垂直で二本の肢が平行で真っ直ぐ)
★ 背。(真っ直ぐ)(胴の長さに対して背が短いもの)
★ 歩様のチェックで、「側望して前後肢の歩幅(広い)や着地位置(ほぼ同じ)」「前後望して左右の肢の動き(同じ)」「背の上下動(少ない方がよい)」「腰や尻の横揺れ(少ない方がよい)」などを見て下さい。

(歯及び噛み合わせ)
★ 歯の本数を確認する。(仔イヌ(乳歯)は28本)
★ 歯の生え方を確認する。(真っ直ぐ綺麗に並んでいるか)
★ 噛み合せは犬種によって理想(正常)が決まっているので確認する。

(ブラックポイント)
★ 基本的に「眼」「眼縁」「鼻」「口唇」「爪」「パッド」の6箇所のことで、これらの場所は原則黒くなければいけません。(犬種や毛色によって例外があります)
★ 犬種にもよりますが、眼色がブルー系のイヌは、聴覚障害や視覚障害がある場合があるので注意が必要です。

(指趾)
★ 指趾の形状は犬種によって理想が決まっているので確認する。
★ 指の握りが甘く広がってしまっているものはよくない。

「その他・確認事項」
★ 当たり前だが、生き物として正しく扱っているお店か。また、お店全体の衛生面、清潔面、雰囲気などを確認する。
★ 生後何日で親から離された(仕入れられた)のか。(個人的には最低でも生後50日までは親元いたものがよく、生後2ヶ月くらいまでに離されたものがよいと思います)
★ 仔イヌの展示方法(イヌは下段から、ネコは上段から展示されているのがよいです)や展示状態、衛生状態を確認する。
★ 色々なことを質問してみて、親切・丁寧・正しく・分かりやすく説明(対応)してくれるか。
★ 価格表示(客を見て金額を決めるお店などもある)。及び適正価格(相場と比較してみる)か。また、「セール」や「値引き」などと書かれている場合、値段に基準がないので、あくまでも最終的な金額で判断することが大切です。
★ 血統証明書は何処の団体のものか、いつ貰えるかなどを確認する。


この他にも色々考える点や確認すべき点はあると思いますが、とりあえず以上のことはぜひ考え・確認して欲しいと思います。
生き物を飼うという自覚と責任、及び長い年月をともに暮らす家族として、色々な面で幸せに過ごせるように考えて欲しいと思います。


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