「リケッチア・クラミジア性疾患」


<発疹熱>

「病原体」 リケッチア(ネズミ)

「感染動物」 ネズミ(特にクマネズミ、ドブネズミ)。ネズミノミによって媒介される。

「感染経路」 糞などの粉塵を吸入するなど(人から人への感染はない)



<恙虫(ツツガムシ)病>

「病原体」 リケッチア(ツツガムシ)

「感染動物」 げっ歯類

「感染経路」 ツツガムシ(アカツツガムシ、フトゲツツガムシ、タテツツガムシなど)の有毒幼虫に刺されて発病

「症状」
<人間> 刺された所が充血し、二重環の潰瘍を作る。頭痛、発熱、全身発疹。
<ネズミ> 腹部膨満、食欲不振、下痢など。


<Q熱>

「病原体」 コクシエラ・バーネッティ(リケッチアの一種)

「感染動物」 多くの哺乳動物(主に家畜類)で、その胎盤、羊水、乳汁、糞尿などに含まれる

「感染経路」 空気感染(粉塵を吸入)。動物間ではマダニが媒介する(人では発症しない)

「症状」
<人間> 激しい頭痛、発熱、咳、胸痛など
<動物> ほとんど症状を示さない

「予防」 不活化ワクチン接種


<オウム病>

「病原体」 クラミジア・シッタシ

「感染動物」 鳥類(オウム・インコ類)(特にセキセイインコに多い)

「感染経路」 羽、排泄物、鼻汁などの吸引

「症状」
<人間> 高熱や頑固な咳など風邪の症状に似ているが、重症では肺炎を起こす。
その他、トラコーマ、封入体結膜炎、鼠径リンパ肉芽腫症

<鳥類> ほとんどが無症状。元気食欲消失、羽毛逆立、目やに、鼻汁、緑便など(肝臓・脾臓の腫脹、気嚢の肥厚など)

「予防」 ワクチンは未開発だが、特効薬の抗生物質がある。(風邪に使われる抗生物質とは違う)

※ 40歳以上の人では重症になる傾向がある。


<ネコひっかき病>

「病原体」 クラミジア・シッタシ、アフィピア・フェリス(細菌)・ロチャリマエア・ヘンゼラエ(リケッチア)

「感染源」 主にネコ(特に仔ネコ)、まれにイヌ

「感染経路」 引っかかれたり、噛み付かれたり、舐められたりすることによる。

「症状」
<人間> 皮膚に小さな膿庖や潰瘍の形成。痛みのある局所リンパ節の化膿・腫脹。倦怠感、悪寒、発熱、四肢末端の紅斑など
<サル> リンパ腺腫、皮膚結節
<多くの動物> 無症状

※ 
重傷はまれだが誤診が多いので、動物との接触を申告した方がよい。



<ロッキー山紅斑熱>

「病原体」 ロッキー山紅斑熱リケッチア

「感染動物」 主にリス類、野ウサギ、野ネズミ類

「感染経路」 (森林)マダニの吸血

「症状」
<人間> 発疹チフスと同様
<動物> ほとんど発症しない

※ 現在はほとんど見られない



表紙に戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送