牧羊・牧畜犬

4000年ほど前から使われている仕事で、元々は家畜の番をするだけだったが、後に監視や誘導などの仕事もするようになっていった。
牧羊犬は主にヒツジ追い、牧畜犬は主にウシ追いに使用されていたものをいい、よく訓練されたイヌでは、3〜4頭で800〜1000頭くらいのヒツジをまとめることができる。
現在ではガチョウ、アヒル、ニワトリなどの家禽類にも使用されている。
この仕事に使用される犬種は、「ガードタイプ」と「ハーディングタイプ」に大別できる。
更にハーディングタイプは「ヘダー」「ヒーラー」「ハンタウェイ」に分けられる。

「ガードタイプ」
野生の肉食獣などから家畜を守るタイプで、グレートピレニーズやマレンマシープドッグなどが使われていた。
「ハーディングタイプ」
<ヘダー>
(アイ)
眼で睨みをきかせて家畜を移動させるタイプで、ボーダーコリーやオーストラリアンケルピーなどが使われていた。
(ルースアイ)
身体の向きで家畜を移動させるタイプで、コリーやブリアード、ビアテッドコリーなど一番多くの犬種が使われていた。
<ヒーラー>
家畜の踵に噛み付いて移動させるタイプで、オーストラリアンキャトルドッグやウェルッシュコーギーなどが使われていた。
<ハンタウェイ>
吠えて家畜を移動させるタイプで、ニュージーランドハンタウェイなどが使われていた。
<その他>
プーリーはヒツジの背中に飛び乗って誘導することもある。
また、色々な仕事に利用されているジャーマンシェパードドッグも元々は牧羊犬として作出された犬種である。

これらの犬種の特徴は、運動性が高く(特にハーディングタイプ)、よく吠える習性が強い。また、防衛能力(攻撃性)も高めで動くものを追う習性も強いが、狩猟欲は低い。
知り合いのラフコリーは、踏切などで電車を見ると吠えて追いかけようとして大変だったそうです。


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