税関犬

税関犬は、大別すると「麻薬探知犬」と「火薬探知犬」に分けられます。

「麻薬探知犬」
麻薬をはじめとする薬物を鋭い嗅覚を利用して発見するイヌのことです。
始まりはアメリカで、日本では1979年に東京税関で使用されたのが始まりです。
麻薬探知犬の仕事は大きく分けて2つあり、1つは<アグレッシブドッグ>(場外犬)と呼ばれ、税関の倉庫の荷物や飛行機に乗るときに預けた荷物に隠されている薬物を発見するタイプで、このイヌは発見すると吠えて知らせるように訓練されています。
もう一つは<パッシブドッグ>(場内犬)と呼ばれ、税関を通過する時に薬物を持ち込もうとする人(身に付けている人)を発見するタイプで、このイヌは発見するとその人の前に行ってお座りをするように訓練されています。
これらの、麻薬探知犬の訓練は本物の薬物を使用するので一般の訓練所で行うことができず、現在は千葉県成田市にある麻薬探知犬訓練センターだけで行われており、専門の税関職員が訓練をしています。また、薬物中毒が心配されますが、基本的にイヌが薬物に直接触れることはないので、まずそういった心配はないと言って良いと思います。
日本での使用犬種は、ジャーマンシェパードドッグ、ゴールデンレトリーバー、ラブラドールレトリーバーの3犬種です。

「火薬探知犬」
いわゆるテロリスト対策で、火薬類や爆発物を発見する訓練をされたイヌのことです。
税関犬としてだけではなく、警察犬として爆発物発見にも使用されている。
日本ではまだまだ数は少なく、使用犬種もジャーマンシェパードドッグが中心です。

「ビーグル・ブリゲード」
細菌や新たな病気の侵入を阻止するために、違法に持ち込まれる植物や肉類を発見するためのイヌ。
1984年にアメリカのUSDA(米国農務省)が導入した。
使用犬種はビーグルです。

「AQIS検疫物探知犬」
違法に持ち込まれる検疫対象物を発見するためのイヌで、オーストラリアで導入されている。
使用犬種はビーグルです。


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